JK1UVL 保坂です
昨年10月に実施した「府中市集中運用サービス」のQSLを先頃作成、発行致しましたが、
このQSLは府中市の空撮写真を使いました。
この写真は、昨年12月に羽田→広島のJAL便に搭乗した際、右側の窓から撮影したものです。
以前、クラブのミーティングでも、「飛行機から府中市が見える」という話をしたことがあるのですが、
ここまではっきり見えるほど、近くを飛行するとは皆さん思っていらっしゃらなかったようで、
クラブ員の皆さんからは驚きの声も上がっていました。
これまで、羽田から西に向かって飛ぶ定期便は、横浜上空から相模原へ向かって一直線に飛ぶか、
三浦半島を横断して相模湾上空を飛ぶかのどちらかだったのですが、
一昨年の9月、米軍による横田管制空域が一部返還されたことにより、航空路が変更され、多摩川上空を飛行することに
なったために、府中市を俯瞰して見えるようになったからなのです。
※詳細資料
http://www.mlit.go.jp/common/000018787.pdf
この資料を見てお分かりの通り、羽田から多摩川上空を飛んでくるのは広島・山陰・福岡便だけです。
岡山、松山便はもっと南を飛ぶので、右側の席に座っていても府中市はよく見えません。
今回乗ったのは朝7時台の広島便でしたから、地表の水蒸気も少なく、クリアに見えました。
羽田空港から、府中まではわずか30km足らずですから、離陸からあっという間に府中上空に到達します。
これは、離陸時の電子機器使用禁止制限が解除されるかどうか、微妙なタイミングです。
離陸からずっと外を見ていれば、都心からおおよその場所はわかりますが、
目安になるのは巨大な多磨霊園です。
多磨霊園は世田谷上空からもよく見えますから、見えてきたら府中はもうすぐそこ。
このQSL、オリジナルの写真はこんな風景です。
高度はおそらく7000m前後ではないかと思います。
小平のブリジストン工場、立川の若葉台団地あたりまでが写っていますから、
この写真の範囲内に一体、何十万人がいるのかと思うとゾクゾクします。
高いところから街を俯瞰する、というのは、上手く言えませんが、遠くに電波が飛んでいくことを想像する時と
似たような感覚になるんですよね。自分だけかもしれませんが・・。