JA1ZGOは、2010/8/7~8に開催の2010フィールドデーコンテストに
山梨県北都留郡小菅村・松姫峠に移動し、フィールドステーションAとして
電信電話オールバンドマルチオペ部門に参加致しました。
オペレーターはJA1ILI,JJ1RXC,JK1UVL,7N3GJC,ex-7K3UDPの5名。
3.5から1200まで(2400は準備しましたが、1局もできませんでした)QRV、
結果は
バンド 交信局数 得点 マルチ
3.5 MHz 237 237 43
7 MHz 366 365 58
14 MHz 46 46 25
21 MHz 27 27 16
28 MHz 19 19 14
50 MHz 177 177 28
144 MHz 89 89 12
430 MHz 134 134 12
1200 MHz 7 7 5
合 計 1102 1101 × 213 × 2 = 469,026
です。
今年は例年の運用スタイルを変え、
ちゃんと、フィールドステーションAとして局種係数2で参戦しよう、ということで
事前に
「関東平野へ飛ばせて、府中からあまり遠くなく、車で行ってHFのANTを上げられて、車で運用できる」
という厳しい条件をクリアする(笑)移動地のロケハンを行いました。
この国道139号、大月市と小菅村の境にある松姫峠は、車で行ける場所ではありますが、
東側は三頭山をはじめとする東京・山梨県境の山に遮られ、
厳密には、関東平野を見通すことはできません。
しかし、ビームを持っていけばなんとかなるだろう、という観測のもと、
本番を迎えました。
この松姫峠には駐車場もありますが、マルチオペで運用するほどのスペースは無いため、
道路を挟んで反対側の林の中のスペースを、地権者に特別に許諾をいただいて確保、
運用させていただくことと致しました。
運用は、ワンボックス2台の中に椅子とテーブルを設置し、3人、2人に分かれて
車内で運用しました。
HFはワイヤーANT、6mは7エレ八木&4エレHB9CV、2m~1200の3バンドGPに、
2mの10エレスタック、430の15エレ4列スタック、1200の八木、2400のループ八木と、
全11本のANTを架設、かなり大掛かりな設備となりました。
西側には大菩薩嶺から小金沢山、手前に笹子雁が腹摺山、大蔵高丸、滝子山とスカイラインが続き、
遠く富士山の望めるロケーション。
つまり、10数km先に、高い壁がある、という状況なのです。
西にはビームで回折を狙うと共に、2mや430はそこへ当てて、関東平野へ反射させるという
作戦をとります。
当日は晴天ながら、ほとんど新月ということで、夜の星空は素晴らしく綺麗でした。
真上には天の川も。
さすがに、東西とも、山が邪魔をしてVHFは1エリア、3エリア方面が
あまり強く無かったという印象がありますが、
HFはローバンド、ハイバンド共に意外に伝搬が良く、
表記のような結果となりました。
もっとも、7メガでは夜間、当初はDXばかりが聞こえていたのですが、
日中はマルチの伸びが非常によく、これまで稼いだことが無いほどの58マルチという
成果を挙げることが出来ました。
まあ、何よりも、標高1250mということで、夜の涼しさが下界とは比べ物にならないほど
快適なオペレートができたことが特筆すべきポイントだったでしょうか。
QSLは現在作成中で、ハムフェアでJARL転送へ回すべく、鋭意印刷中でございます。
お相手いただいた各局、ありがとうございました。
<文責:JK1UVL>