府中アマチュア無線クラブ (FARC) のページです。

FD-SOUKATSU2009

2009フィールドデーコンテスト

運用場所:八王子市

そもそも、今回はさすがにフィールドデーの趣旨を守って、移動係数[2]となる移動をしよう、という話もあり、事前に府中市内のロケハンを行ったのだが・・。
当初の候補地、小柳テニスコート・公園の南側の多摩川土手は、駐車場に車を置いての運用は、管轄の市から許可が下りず、第二候補の浅間山の明治大学グラウンド駐車場は、所有者が変わる前の三井物産グラウンド時代に運用実績があり、標高もある上に、周辺に影響を及ぼす可能性のある住宅や施設がないので、使えるならここがベストということで管轄の明治大学の管財課に交渉するも、他者への貸し出し不可の返答。
ここもあえなく諦めることに。

というわけで、結局今回も、補欠候補である八王子のサイトで局種係数[1]で参戦することになった次第・・。
この場所でなければ、JA1ZGO/1でQRVするのだが、ここからでは固定局の常置場所であるだけに、良からぬ誤解を招く可能性があるので、ZGO/1は使用しないこととしたもの。

当日は17時ごろから集合、まずは先日のANT交換の際の作業で3.5MHzのワイヤーDPの片側を降ろしていたのでまず、これを展開。
次いで、30mのタワーに架設してある滑車ロープで2,400MHzのGPをトランスバーターごと吊り上げる作業。2,400MHzは地上高を稼いで運用することにした。
約20m弱くらいの高さになっただろうか。

下から見上げると2,400MHzのGP、トランスバーターがロープで宙吊りになった格好になっている。
これでANTのセットアップは終了。

30mタワー






30mタワー全景

5,600MHzは設営時間もなく、コスト(手間)に見合う結果が期待できないので運用を諦める。

次にリグをセットし、PCを立ち上げ、LANを組んで準備完了。
21時のスタート時の配置は3.5MHzにILI、7MHzにRXC、50MHzにUDP、430MHzにPTW、1,200MHz&2,400MHzをUVLが担当ということになった。
例によって、CW運用が可能なオペレータをローバンドに配置する。
2,400MHzは、コツが要るのでいつもやっているUVLの担当と言うことになった。

今年も、昨年、一昨年の時間別スコアシートをプリントアウトして時間ごとの目標値が目でわかるように尻を叩くことにする。
とりあえず、24時までの3時間で昨年の交信局数643局を目標に設定。
昨年は18時間で1,851局、265マルチだったので、最終的にはこれを超えることを目指す。

出だし、7MHzと50MHzがちょっと苦労しているようだったが、まずは1時間で219局、84マルチを達成。
50MHzの局数の伸びがイマイチ。2,400MHzも、聞こえているのに取ってもらえない局がいくつか。2,400MHzは市区町村マルチなので、出来る局は全部やらなきゃ損。
トータルではもうちょっと出来ても良かったかな、と思われる。

結局24時までに625局131マルチ。
マルチ数は昨年と同数であった。
ここまで、HFハイバンドは全く聞いてもいなかったのが良かったのか、悪かったのか・・。

今回はオペレータが5人だったが、先の6m&Downに続いて、全員が寝てしまうという沈黙時間帯もなく、なんとか夜中も頑張れたのが最終的な結果に結びついたと言えるだろう。
それに、今年は涼しく、夜中は予報に反して雨にも降られなかったのが奏功した。ありがたい。

朝6時過ぎに1,000局に到達。
昨年と大きく違うのはマルチの伸びが良かったことだ。
夜中も14MHz,21MHzで4,6,8エリアが開けていたのがプラスになった。
朝方から6mで8エリアが入り始め、明るくなると次々にマルチが増えていく。

ANTを上げた2,400MHzだが、コリニアをロープで宙吊りという荒技だったせいか、いつもにもましてQSBが感じられた。
引き回した同軸も長さが足りなくて10Dと12Dを繋いだのもマイナスだったかもしれない。太い同軸を1本、にすればもう少しゲインが稼げたのではないだろうか。
しかし、このANT架設方法は手っ取り早く、楽に地上高を稼げるので有効だと思うが、細かい部分は今後の課題。

朝8時頃から雨が降り出す。
雨でもコンディションは落ちることなく、HFハイバンドは好調なまま。

雨の様子






雨でシャックの周囲はぬかるみ状態

ネックは、パンザマストの方のローテーターが不調で、28MHzの5エレビームを自由に回せなかった、ということだろうか。

50MHz及びHFハイバンドは遠くのエリアがよく開けていたが、出ている局が少ないのか、決まった局しか聞こえてこない。向こう側に居る局が居ないのかな。
やはり、参加局の減少が実感できる。

また、今回、特に感じたのは固定局が多かったこと。
HFのkW局はもちろんだが、U/SHFでも「朝から天気が悪いので移動を止めた、切り上げた」という話をいくつか聞いた。
自宅で無線をやっている局が多かったようだ。
固定局の中にもCQを出す強者もいたが、基本的に固定同士は得点にもマルチにもならないので、固定局は基本的に移動局を呼びに回っている。
というわけで、こんなに固定局が居るのなら、移動局はとにかくCQを出しまくる、というのが非常に有効な戦術であると言えよう。

しかも、特にHFや50MHzではCWでCQを出していると、不思議なもので、6や8エリアのnew multiがドンドン呼んできてくれるのだ。

午前中、10時、11時頃はお互い、「昨年の1,851局は抜けそうもないなぁ・・」なんて話をしていたのだが、やはり今年も最後の3時間の追い込みが効いて、最終的には局数、マルチとも昨年のスコアを超えることができた。

おそらく、局種係数[1]ではブッチギリの1位ではないかと思われる。全然、自慢にならないが・・

朝からずっと降り続いていた雨も、時折強くなったり弱くなったりだったが、ANT撤収の15時から1時間の間だけはすっかり上がり、悪天候ながらもラッキーであった。

結局、設営も撤収も雨には降られず、また、この天気のおかげで、例年のような「クーラーが欲しい~」という声も出ずに過ごすことができた。

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